私に恋を教えてください
しかし柚葉は別の意味で、動揺していた。
てか……何を見て、日本語をお勉強されたのでしょうか?

むっちゃ、関西弁なんですけどっ⁉︎

「ようこそ、お越しくださいました」
笑顔で柚葉は一礼する。

「お人形さんみたいや」
美しい顔から解き放たれる関西弁に、柚葉は動揺を隠すので精一杯だった。

だから彼が柚葉をハグしようとしていたことなんて、気づかなくて。

Don't touch(触るな)!」
強めに発せられた言葉と、須藤に抱き寄せられた感覚。

「日本では、みだりに女性に触れてはいけません」
「ハグだけやし……」

「触れる事がダメなんです」
そんな話の間も、須藤は柚葉を離さない。
クリスは、その須藤の腕をじいっと見ていた。
「なんで、須藤さんはそんなベッタリ触ってOKなん……」

「婚約者だからです」
「はぁ⁉︎」

その場で一番驚いたのが、侑也だったという事実だ。
柚葉もである。
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