私に恋を教えてください
3人のやり取りは慣れた風だし、本当に良い話が出来たようで柚葉も見ていて安心した。
どれだけ、ふざけたような人達でも仕事は完璧にこなすのだ。

そんな中、内線が鳴ったので柚葉は受話器を取る。
「はい。常務室です」

『一階受付です。お客様がお見えです』
今日は一日会議やらクリスの対応やらが入っているので、来客の予定入れていないはずだった。

「来客ですか?」
柚葉は首を傾げる。

『はい。須藤莉子様と仰ってます』
須藤……莉子?

──え……えっ⁉︎それは⁉︎

「え?あ、あのっ確認して、すぐ行きます」
柚葉の慌てた様子に、駆琉が目を止めた。

「どうした?」
「あの、お姉さんかと思うのですが……受付に須藤莉子さんがいらっしゃってる……って」

話をしたのは昨日のことだ。
昨日の今日で会社に来るなどどいうことは、有り得るのだろうか?

「姉が?」
駆琉は軽く眉間に、皺を寄せる。

「そんなこと、あるかしら……?」
「あるよ。あの人なら、むしろやりかねない」
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