私に恋を教えてください
「どうしたんだ?」

急にバタバタし出した雰囲気に、侑也も気になった様子だ。
「莉子が下にいるらしいんだ」
クリスは笑っていた。
「リコらしいわ!」

みんなの反応からすると、どうやら昨日アメリカで話したばかりでも、今日ここにいる可能性はあるようだ。

「私、お迎えに行って参ります」
「柚葉、俺も行く」

エレベーターに乗り、駆琉と柚葉の2人はロビーに向かった。
「昨日お話したばかりです。そんなこと、ありますか?」
「不可能ではないからね。まあ、やりかねない人だよ」

誰も驚く様子はなく、むしろやりかねないと思っているところがすごい。

ロビーを横切り受付に向かうと「駆琉!」と透き通った声。
ロングヘアをなびかせた美人が、かつかつとハイヒールの音を響かせて駆琉をハグする。

もちろんヒールは履いているけれど、背の高い駆琉に抱きついても遜色のない身長。
かなり、華やかなお化粧がとても似合っている。

「久しぶりね!」
すぐに身体を離して、今度は側にいた柚葉をぎゅうっとした。
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