私に恋を教えてください
きっと、何でも叶えたくなってしまうのだろう。
しかも手料理をご馳走させてくださいね、なんてわがままのうちにも入らない。
とても可愛いお願いだ。

「キッチンを見ておいてね。何か不足している道具があるなら、それも買いに行こう」
「はい」

二人で肩を並べて帰ることは、とても楽しい。
並んでいる二人の距離が近くなって、柚葉の手がつん、と駆琉の指に触れた。

「あ……」
「繋ごう」

駆琉がその指をそっと柚葉の指に絡ませる。
マンションのドアを開けたら、強く引き寄せられた。

「っえ? 駆琉さん……?」
そのままその場で唇を重ねられる。

緩く柚葉の唇を舌でなぞられて、その感触に甘い吐息を漏らして、柚葉の唇が開いてしまう。
そこへ駆琉の舌がするりと入り込んだ。

お酒を飲んだせいか、体温がいつもより高くて駆琉の身体も唇も手のひらも、とても熱く感じる。

「んっ……」
柚葉の手がぎゅっと、駆琉のジャケットを掴む。

「柚葉……っ」
駆琉が熱い吐息を漏らして、切羽詰まったように柚葉の名前を呼ぶ。
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