私に恋を教えてください
柚葉はもっと違うイメージを持っていたのかも知れなかった。

「そうだな。風が強くてこのゴンドラがぐるんぐるん回転している動画を見たことがあるな」
駆琉は真顔でそんな事を言ってみた。

「えー、そんなに動くものなんですか⁉︎」
泣きそうな顔の柚葉だ。

本当に可愛い。

「今日はそんなに風もないから大丈夫だよ。こっちに来る?」
「無理です。傾いちゃいます」

「まあ、傾くだろうね」
「無理ですー……」
半泣きなのも可愛くて、ついからかってしまった。

「ほら」
駆琉は柚葉に手を差し出した。

「せめて、掴んでいたら?」
柚葉はきゅうっと駆琉の手を握る。

そうこうしているうちに、観覧車は高度を上げていく。

遠くが見えるようになると先ほどまで怖がっていたのは何処へやら、海が見えるとかビルが見えるとかはしゃぎ出す柚葉だ。

「柚葉……」
繋いだ指先に、駆琉は唇をつける。
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