私に恋を教えてください
柚葉はふわりと頬を赤くしてその様子を見ていた。

駆琉がそっと口付けたのは、左手の薬指。
「ここに……近いうちに指輪をつけさせてね」
「はい……」

「今、作らせているから」
「あ、莉子さんの……」

「そう」
「すごく幸せですね」

「そうだなあ……プロポーズをする人は数あれど、知り合いの山から石を切り出してくる姉はいないだろうねえ。柚葉こそあんな姉がいるけれど、いいの?」

柚葉はくすくすと笑う。
「莉子さん、大好きです」
「良かったよ。あの人がうちでは一番のネックだ」

「でも、駆琉さんも、莉子さんと仲良しですよね」
「そうだな」

奇抜な姉ではあるけれど、尊敬はしているし嫌いではない。

「家族と言うならうちもです」
「柚葉のご両親? 俺はすごく好きだなぁ。それにあんな風にいつまででも柚葉を大好きって、表現したいと思うよ。すごく尊敬する」

以前に会った柚葉の父親である榊原悠真は、奥さんのさくらのことを溺愛している。
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