私に恋を教えてください
「あの私、手が塞がっ……」
「抵抗できない柚葉。可愛いし、そそる」

キッチンからぺったりとくっついてくる駆琉を従えて、柚葉はダイニングテーブルにやっとの思いでお皿を置くと、くるりと駆琉の方を向いた。

「もうっ!」
そして、ぎゅうっと駆琉に抱きつく。

もう、条件反射のように抱き締めてしまう駆琉だ。
柚葉の小さな頭も綺麗な首も、すべすべな頬も全部口付けたい。

「んー? どうした?」
「あの、駆琉さんのお料理している姿って、なんだか……すっごく、きゅんてします」
腕の中の恋人が可愛すぎる。

そんなことでキュンとさせられるなら、一生キッチンにいてもいい。



「柚葉ちゃーんっ!」
駆琉と柚葉が手配した一流ホテルのロビーで、一際目立つ美貌とテンション。

予告通り、莉子とその家族は翌週に来日したのだった。

チェックインしたと連絡があり、駆琉と柚葉がホテルに向かうと待ち合わせのロビーで莉子は相変わらず早足で柚葉に近づきハグをする。

柚葉もきゅうっと抱き返した。
「莉子さーんっ」
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