私に恋を教えてください
俯いている柚葉の耳がピンク色に染まっている。
駆琉はその可愛らしい耳を軽く唇で銜えた。
「っ……んっ」

案の定、頬を赤くした柚葉が駆琉を軽く睨む。
「ダメです。ケントくんが起きちゃう」

「それくらいじゃ起きないよ。そうだな……柚葉が大きな声を出さなければ大丈夫だと思う」

その日の声を抑えようと必死な柚葉と、声を上げさせようとする駆琉の愛撫に、柚葉が涙目になっているのが、とてもとても可愛かった。



「駆琉さんの……バカ……」
大好きで可愛い婚約者の甘く拗ねたような『バカ』はなんと幸せなのだろうか。

一緒に湯船に浸かって、その身体が冷えないように、そっと柚葉の肩にお湯をかける駆琉である。

「んー? だって、柚葉が可愛い事を言うからなぁ……」
今だって、駆琉は柚葉の白い身体に点々と残る花びらのようなキスマークを見て、悦に入っていたところだったのだし。

「駆琉さん、ウサギーランドって行ったことあります?」
「……1回くらいは。10年以上前だけど。柚葉は?」
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