私に恋を教えてください
それでも心は動かない。
今まではその媚びるような笑顔も、何とも思っていなかったけれど、今はそんな笑顔を向けられても、違う……俺の欲しいものはこれじゃないと思うだけなのだ。
では、欲しいものはなんなのか。
須藤は顔を上げた。
柚葉は笑顔で、副社長と話をしていた。
この沢山の人の中からでも、目に飛び込んでくるくらい目が離せない子だ。
「あ、ごめん、ちょっと……」
女性社員に声をかけられたけれど、それを断ってワインを取りに行く。
その途中でも何人かに声をかけられた。
その都度『ごめんね。今はちょっと』と断りながら歩く。
自分が欲しいものは違う。
欲しいものは……柚葉だ。
そこに思い至って須藤は目の前がクリアになった。
そうか、今までのこの気持ちは柚葉が欲しかったからだったのか。
ふと柚葉を見ると、彼女もふっと顔をあげて、須藤を見た。
一瞬だけ、視線が絡まる。
一瞬、その一瞬だけ……周りに人がいないように感じた。
実際はとんでもない人数がいたはずなのに。
今まではその媚びるような笑顔も、何とも思っていなかったけれど、今はそんな笑顔を向けられても、違う……俺の欲しいものはこれじゃないと思うだけなのだ。
では、欲しいものはなんなのか。
須藤は顔を上げた。
柚葉は笑顔で、副社長と話をしていた。
この沢山の人の中からでも、目に飛び込んでくるくらい目が離せない子だ。
「あ、ごめん、ちょっと……」
女性社員に声をかけられたけれど、それを断ってワインを取りに行く。
その途中でも何人かに声をかけられた。
その都度『ごめんね。今はちょっと』と断りながら歩く。
自分が欲しいものは違う。
欲しいものは……柚葉だ。
そこに思い至って須藤は目の前がクリアになった。
そうか、今までのこの気持ちは柚葉が欲しかったからだったのか。
ふと柚葉を見ると、彼女もふっと顔をあげて、須藤を見た。
一瞬だけ、視線が絡まる。
一瞬、その一瞬だけ……周りに人がいないように感じた。
実際はとんでもない人数がいたはずなのに。