【完結】打算まみれの恋
書き綴られていた手紙は、普段の彼の手紙とは異なり字も震えていた。
そしてしばらくして、私の元へと大きなプレゼントボックスと共に一通の手紙が届いたのだ。
箱の中身は私好みの洋服だった。
淡い色合いのニット、柔らかなフレアスカート、コート、そして靴までが入っていた。
今まで着たいと思っても着ることがなかった服たち。そのどれよりも、滝永さんのデザインが好きだと思った。
今まで人に何か物をもらったとき、私は警戒してどうやって断るかを考えていた。
どうせ姉への下心によるもので、受け取れば最後姉の紹介を頼まれるからだ。
姉の個人情報を聞き出そうとしてきたり、恩を返せと言ってくる。
でも滝永さんから贈り物をされたとき、その不快感は一切感じなかった。彼と会うという緊張だけが私の胸を支配していた。