【完結】打算まみれの恋


 見てみてと無邪気に滝永さんは合体させているけど、ロボットが合体するような無邪気な感じはしなくて、マニア向けの動画を見せられている気持ちになった。挙句の果てに彼は「ほらここパーツ取れるの、ほら。玄関とかにも飾れるよ」などと言って確実に滝永さんの一部分を外し、ぽこんと机に置いた。

「あの、その部分だけ滝永さん持ち帰っていただけます……?」
「え? なんで? 俺ないやつになっちゃうんだけど? 俺あるよ?」
「でもその、失くしてしまったら大変ですし……」

 それに、こんなものを家族が見たら驚いてしまう。もっとデフォルメされていたら海の生物とごまかせるけど、可愛くはされているものの確実に何かがわかるデザインだ。とにかくこのぬいぐるみは人に見られたくない。

「えー、これすげえ良く出来てるんだよ……あっ、もしかして」

 滝永さんはぎゅっとぬいぐるみを握りしめた。ずっと黙ったままの私を見て、滝永さんは何かに気づいた様子をみせた。こういう絵本とかぬいぐるみを悪びれもせず出す行為はおかしなことだと今気付いたのだろうか。
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