今は秘書の時間ではありません
甘い朝の雰囲気はなく秘書が煽るように部屋を送り出した。
いつもなら私が先導してたのに今日は寝坊させたのも私。タクシーを配車したのに見送るだけなんて可笑しくて笑えてきた。
ひとまず部屋を片付けシーツを洗い、新しいシーツをかけてから一樹の部屋を出た。
いつも見かけるコンシェルジュはきっと一緒に社長と出かけないことを不思議に思っていそうだが口には出さない。
笑顔で、
「友永様、行ってらっしゃいませ。」
と声をかけられる。
なんとか笑顔を作り、
「いってきます。」
と答えた。
私もタクシーに乗り自宅へ帰ったらなんだか疲れ果ててしまった。
シャワーを浴び、またベッドで寝てしまった。
ふと気が付くとお昼を過ぎておりスマホが光っている。
会社からの着信のよう。
留守電に切り替わっており、室長からのメッセージが入っていた。
『社長から友永さんが辞めずに秘書でいていただけることになったとお聞きしました。とても嬉しく思います。有給がだいぶ溜まっていたのでリフレッシュ休暇として1週間お休みしていただいたのち、改めて秘書室への配属の手配をさせていただきます。』
ここでメッセージが切れた。
2つ目の留守電が流れ始めた。
『友永ちゃん。一樹と付き合うの?あいつに牽制されたんだけど…。後悔しないの?俺はフリーだよ!(後ろから、どこに電話してんだよ!何言ってんだよ!と怒鳴り声が聞こえてきた)』
ガチャ、突然切れた。
一樹が橋本さんの電話を勝手に切ったのだろう。
最後に一樹からのメッセージが流れる。
『紗奈、大丈夫かー?尚哉の留守電はすぐ消せ!番号も消去だ』
もう!
今日は休みだけど仕事が始まったら秘書なのよ。
公私混同は致しませんよ、社長。
仲良くするのは秘書の時間が終わってからにしましょうね!
いつもなら私が先導してたのに今日は寝坊させたのも私。タクシーを配車したのに見送るだけなんて可笑しくて笑えてきた。
ひとまず部屋を片付けシーツを洗い、新しいシーツをかけてから一樹の部屋を出た。
いつも見かけるコンシェルジュはきっと一緒に社長と出かけないことを不思議に思っていそうだが口には出さない。
笑顔で、
「友永様、行ってらっしゃいませ。」
と声をかけられる。
なんとか笑顔を作り、
「いってきます。」
と答えた。
私もタクシーに乗り自宅へ帰ったらなんだか疲れ果ててしまった。
シャワーを浴び、またベッドで寝てしまった。
ふと気が付くとお昼を過ぎておりスマホが光っている。
会社からの着信のよう。
留守電に切り替わっており、室長からのメッセージが入っていた。
『社長から友永さんが辞めずに秘書でいていただけることになったとお聞きしました。とても嬉しく思います。有給がだいぶ溜まっていたのでリフレッシュ休暇として1週間お休みしていただいたのち、改めて秘書室への配属の手配をさせていただきます。』
ここでメッセージが切れた。
2つ目の留守電が流れ始めた。
『友永ちゃん。一樹と付き合うの?あいつに牽制されたんだけど…。後悔しないの?俺はフリーだよ!(後ろから、どこに電話してんだよ!何言ってんだよ!と怒鳴り声が聞こえてきた)』
ガチャ、突然切れた。
一樹が橋本さんの電話を勝手に切ったのだろう。
最後に一樹からのメッセージが流れる。
『紗奈、大丈夫かー?尚哉の留守電はすぐ消せ!番号も消去だ』
もう!
今日は休みだけど仕事が始まったら秘書なのよ。
公私混同は致しませんよ、社長。
仲良くするのは秘書の時間が終わってからにしましょうね!