若旦那様は愛しい政略妻を逃がさない〜本日、跡継ぎを宿すために嫁入りします〜
「それなら安心です。いただきます」
カクテルグラスを持って口に運ぶ。
んーっ、きつい。
ひと口飲んだだけで、胃に流れるまでの食道が熱くなる。
しばらく東京の夜景を楽しんだり、二杯目のカクテルを飲んだりして、絢斗さんと何気ない会話を楽しんだ。
「絢斗さん、もう帰らないと」
時刻は二十三時近い。久しぶりにくつろげる時間だったけれど、明日の仕事を考えると、腰を上げなければならない。
「言っていなかったか? 明日は定休日だ。つまり休み」
「え? お休み?」
「そう。俺は日帰りで京都の工房へ行ってくる」
「京都へ? 私も――」
「残念ながら、おばあさまが茶道と華道のレッスンを入れている」
遮られて聞かされた言葉に私の肩がガクッと下がる。
「そんな……」
「京都はまたの機会に連れていく。今回は若奥さまとしてのレッスンを頑張ってくれ」
「ふぅ~。仕方がないわ。知らないことを学べるのは楽しいしね」
「ポジティブだな」
「色々な経験をした方がいいというのがママの口癖だったの。じゃあ、帰りましょう」
私はソファから立ち上がった。
カクテルグラスを持って口に運ぶ。
んーっ、きつい。
ひと口飲んだだけで、胃に流れるまでの食道が熱くなる。
しばらく東京の夜景を楽しんだり、二杯目のカクテルを飲んだりして、絢斗さんと何気ない会話を楽しんだ。
「絢斗さん、もう帰らないと」
時刻は二十三時近い。久しぶりにくつろげる時間だったけれど、明日の仕事を考えると、腰を上げなければならない。
「言っていなかったか? 明日は定休日だ。つまり休み」
「え? お休み?」
「そう。俺は日帰りで京都の工房へ行ってくる」
「京都へ? 私も――」
「残念ながら、おばあさまが茶道と華道のレッスンを入れている」
遮られて聞かされた言葉に私の肩がガクッと下がる。
「そんな……」
「京都はまたの機会に連れていく。今回は若奥さまとしてのレッスンを頑張ってくれ」
「ふぅ~。仕方がないわ。知らないことを学べるのは楽しいしね」
「ポジティブだな」
「色々な経験をした方がいいというのがママの口癖だったの。じゃあ、帰りましょう」
私はソファから立ち上がった。