エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
確かに、知的な印象の切れ長の漆黒の双眸もそうだし、スッと通った鼻筋に、スッキリと引き締まった顔の輪郭とかもよく似ている、ような気がしてきた。
やっぱりそうなんだ。あの『神の手』が窪塚の父親なんだ。
だから大学の教授にまで一目置かれてた訳だ。
……へぇ、なるほど。そうだったんだぁ。
でも、どうして今まで気づかなかったんだろう?
苗字が一緒どころか、一文字減ってるだけじゃん!
なんて安直なネーミング……イヤイヤ、それは別に自由だけどさ。
ーー私のバカバカ。普通、気づくでしょうが。
否、まさか、こんな身近にそんな凄い人の息子が居るなんて思わないじゃない。
そりゃ、そんな優秀な遺伝子持ってるんじゃ敵いっこないわ。
なんかちょっと、今まで募りに募ってたものもまるごとひっくるめて、溜飲が下りた気がする。
あまりの驚きに、脳内で一人大騒ぎしていたせいで、私の反応は、数十秒は遅れてしまっていたのだろう。
私を置き去りにして、二人の話は落ち着いていたようだった。