エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
「……こっちの気も知らねーで」
そんな私の眼前では、私の視線からふいっと逃れるようにして視線を伏せてしまった窪塚がボソッと呟きを零したその声はあまりに頼りないモノだったために、正確には拾うことは叶わなかったが、私の心を惑わせるには充分だった。
ここ最近、幾度となく浮上しては打ち消してきた例の仮説が再び浮上してきたからだ。
次から次へと目まぐるしく繰り出される事象に頭が追いつかず混乱しまくりの私の耳に、さっきの表情は夢か幻だったのかと思うほどの豹変ぶりで、もういつもの調子を取り戻したらしい窪塚から、またもや予想外な言葉が寄越された。
「……あー、腹減った。取り敢えず飯食いに行くぞ」