エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
それを意外にも窪塚のフォローでなんとかやり過ごすことができたものの、正面には、同じようにソファで寛いでいる窪塚がいるお陰で、胸がザワザワとして落ち着かない。
そりゃ無理もないだろう。
あの仮説が正しいのか否かがハッキリしないのだから。
正確には、若干正しいの方に傾いちゃいるが、失恋したばかりだと言ってたし、あんな酷い仕打ちをした私のことを窪塚が好きになるなんて、どうしても思えないながらも、百パーセントないとも言い切れないため、どうしても意識してしまうのだ。
そんな私に向けて、心配そうな表情をした窪塚から声がかけられて。
「どうした? ここに来る車の中でも静かだったし。もしかして体調でも悪いのか?」
「べ、別に、そういう訳じゃ」
正面の窪塚の顔に視線を向けた途端に、過剰に意識してしまう私はふいっと視線を外してしまい。
「それとも俺のこと意識してるのか?」
「はぁ!? 意識なんてする訳ないでしょうがッ!」
それを窪塚に指摘されてしまうという、なんとも情けない有様だった。