エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 気になった私が訊き返すより先に、ゆっくりと振り返ってきた窪塚からその説明があり。

「あぁ、いや、お前から誘ってくるから驚いただけだ」

 私の言動に驚いた窪塚の独り言だったと知ることになった。

 その後、返事を促した私の質問に対し。

「そう。で、どうなのよ?」
「まぁ、そうだな。俺らはお互い持ちつ持たれつ、慰め合う関係だもんな。けど、本当に身体のほうは大丈夫なのか?」

 私たちの関係性を再確認するような言葉と一緒に、体調を気遣われることになり。

 その時の窪塚の端正な顔が心なしか悲しげに見えてしまったけれど、気のせいだったに違いない。

 だって、窪塚が悲しむような要因なんてどこにもないし、今はもういつも通りだ。

 少々気にかかったが、ようやく反応を示してくれた窪塚との会話に全神経を集中させることにして返事を返した。

「うん。よく眠ってたお陰で絶好調だしッ」
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