エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
ーーなんだ。私だけじゃなかったんだ。窪塚も緊張してるんだ。私と同じなんだ。
そう思うと、これまで感じていた距離が縮まったような気がして、無性に嬉しくなってきて。
「わぁ、ホントだ。ドキドキしてる!」
知らず弾んだ声を放ってしまい。
ーーあっ、いっけない。
うっかりはしゃぎすぎてしまったけど、大丈夫かな? 窪塚のこと好きになってるってバレたりしないかな? だ、大丈夫だよね?
そのことに気づいた途端に焦りまくって、どうしたものかと思っているところに。
「はぁ」と悩ましげな溜息を放った窪塚から困ったような声音が降らされた。
「お前、可愛すぎ」
ーーへ? 可愛い要素なんてあったっけ?
意味が分からず首を傾げることしかできないでいる私の元へ。
「人がせっかく必死で理性抑えようとしてんのに。どうしてくれんだ、まったく。これだから男ひでりは」
間を置かずに、打って変わって今度はムッとしたように悪態をついてきた窪塚の逞しい腕の中にふわりと包み込まれていて、身体も顔も超がつくほどの高密着状態となってしまっている。
身動ぎどころか返事を返すことさえもままならない。