エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 それらの音に紛れて、互いの身体がつながりあった結合部から湧き出るようにして、次々溢れくる蜜によってもたらされる夥しい水音が辺りに立ちこめている。

 時刻を確認したわけじゃないのでなんとも言えないが、おそらく深夜。

 カーテンの隙間から微かに差し込む月あかりが霞んでしまうほど、煌々と眩い照明の明かりが降り注ぐ広い寝室には、男女の交わりあう淫猥な音と雰囲気とが充満しているせいか。

 それらがもたらす催淫作用とでも言おうか、余裕も理性さえも跡形なく綺麗さっぱりどこかに吹き飛んでしまっているせいで、僅かに残っていた羞恥さえもどこかに霧散してしまっているらしい。

 そこへ、さっきから興奮状態で一心不乱に巧みな腰遣いを繰り出している窪塚の荒々しい息遣いと、時折切羽詰まったように悩ましげな呻き声を上げるその声とが合わさって。

「ふぅ、ふぅ、くっ……あぁッ」

 全身を言葉では言い尽くせないほどの快感に支配されてしまっている私の聴覚までをもことごとく刺激する。
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