エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
だからって、窪塚のことを好きだと自覚してしまった身としては、軽々しく『圭』なんて呼んじゃったら、うっかり余計なモノまで溢れ出してしまいそうで、どうしても尻込みしてしまうのだ。
そんな私の心情など知ったことか、とでも言うように、今度はもうひとりの自分の心の声が意識の片隅に割り込んでくる。
ーーもうちょっと何やってんのよ? さっさと呼んじゃいなさいよッ!
さっさと呼ばないと、キスだってしてくれないし。
もうあと少しでイきそうなところまできてるっていうのに、こんな中途半端なところでお預けなんて。
ーー冗談じゃわよ、まったくッ!
確かに、バスルームから寝室に移動してからも、窪塚によって十二分に翻弄され尽くしているのだから、もうそろそろ体力的にも限界だ。
もうさっさと名前でもなんでも呼び捨てにして、心身共に楽になってしまいたい。