エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
けれど本音では、窪塚にとっては、長年想い続けている幼馴染みの身代わりでしかないのだとしても、それでも、今こうして身体を重ね合っているのは、幼馴染みじゃなくて、私だってことを忘れないでいて欲しいとも思う。
窪塚の熱烈なキスが深まっていくにつれ、その想いはいっそう強くなっていく。
それども、窪塚本人に伝えることもできないから、心は苦しくて苦しくて悲鳴を上げていてもどうすることもできずにいるのだけれど。
そのせいか、いつしか気づけば目尻に涙が滲んでいて、それらが雫となって頬を滑り落ちていく。
幸い今は情事の真っ最中だし、こういうときに性的な涙が出てしまうというのも、既に経験済みだったために、特に気にもとめてなどいなかった。
それなのに……。
どういうわけか、さっきまであんなに興奮しきりで我を忘れたように熱烈なキスに耽っていたはずの窪塚の動きが突如ピタリとやまってしまったのだ。
ーー急に何事?
突然のことに驚いた私がそう思うのも仕方ないことだと思う。