エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
思い通りにいかない現実を突きつけられ、さっきまであんなに幸せな心地でいたのが嘘だったかのように、熱を帯びていた心が急激に冷えていく。
それらと比例するかのように、背後から受け入れたままの窪塚自身までシュンと僅かに勢いを失ったように元気をなくしてしまっている。
なんだか、『本当に抱きたいのはお前じゃない』そう言われているようで、自分のことが惨めに思えてきて、余計に虚しい気持ちになってくる。
目頭がじんと熱くなってきた。このままでは本格的に泣いてしまう。
泣いてしまったら、すぐには止まらないだろう。
そんなことになっちゃったら、窪塚に不審に思われる。この想いに勘づかれてしまうかもしれない。
ーーそれだけはなんとしても阻止しないと。
泣いたりなんかしないためにも、これ以上にないくらいに虚勢を張り巡らして、私は至って冷静に声を放った。
これからも窪塚のセフレとして、窪塚の傍に居続けるために。