エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
いつも強気でツンケンして可愛げのない態度をとってしまう自分が、まさかM気質だなんてこれまでの人生の中で一度として自覚したことなどなかったけれど。
確かに、窪塚とこういう不埒な関係を持つようになってからというもの、ことあるごとに『そうなのかも』と感じてしまう場面はいくつもあった。
といっても、処女を捧げたのも窪塚だけしかいないからよくは分からないのだけれど、やっぱりそういう性質を持ち合わせているんだろう。
ということは、ドSである窪塚との相性がいいのは身体だけじゃないということになる。
その分、窪塚と少しでも長くこういう関係を続けていられるってことだよね。
それなら悪くはないかもしれない。
悔しいとか屈辱的だと思ってしまうのも、たぶんそういう性質を持っている所以だろうし。
だったらいいほうに捉えてしまえばいい。
もしかしたら、こうやって窪塚と身体を重ねていくうち、情がわいて、いつしかそれが恋愛感情に発展するかもだし。
ーーいつかそうなれたらいいのになぁ。
気づけば、そんな風に考えに耽ってしまってた私がひとりの世界にトリップしていることろに、窪塚の零した笑い声が割り込んできた。
「ハハッ……ちょっと触ってみるかって言っただけで、真っ赤だな。いつもツンケンしてるクセに、不意打ちでそういう可愛い反応見せるとことかマジで堪んねぇ」