エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
「……んあ? なんだよ。言いたいことがあるなら言ってみろよ」
「……だから、その、手とかで触られただけで、気持ちよくなる、ものなの……かなって、思って……」
焦れた窪塚の問いかけに、ようやくボソボソと呟きを落とすことしかできないのだった。
けれどこういうことに慣れているのだろう窪塚はすぐに私の疑問に対してこともなげに答え始めて。
「あー、まぁ、自慰とか自分の手でするくらいだしな。きもちーんじゃねーの? 俺は別にそんなこと誰かにされたこともさせたこともねーけどなぁ」
窪塚の話に意識を集中するのに耳を傾けようと、窪塚のこと見やると。
窪塚は、なんでもないように話してはいるようだが、思いの外気まずそうに私から視線をそれとなくずらしながら首の後ろに手を当てていて。
窪塚の顔は逸らされていて見ることは叶わないが、耳は心なしか微かに赤みを帯びているように見える。
ーーか、可愛い。もしかして照れてるのかなぁ。
自分から卑猥ないこと言ってきたクセに、柄にもなく、なんとも気恥ずかしそうに説明する窪塚のその反応があまりにも意外で、とてつもなく愛おしく想えてくる。