エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
さっきは窪塚の口から藤堂の名前が飛び出してきて、ショックのあまり否定も肯定もできずにいたけれど、これ以上誤解されたままでも嫌だと思い、慌てて否定したところで。
「え? 否、別にそんなつもりなんてなかったんだけど」
「ハハッ、そんなにムキになって否定しなくてもいーじゃん。俺は知ってんだし」
「否、本当にそんなつもりじゃ」
「わーったわーった」
「……」
思い込んでいる窪塚に本当のことは言えないから、状況は変わらず終いで。
ーーもう、いっそのこと何もかも正直に伝えてしまおうか。
頭の片隅で、そんな考えがチラつくも、その勇気が出てこない。
そりゃ、そうだ。
私とだったら恋愛感情を抱いてしまう心配がないからって、セフレになろうと持ちかけられたんだから、好きだなんて伝えられる訳がない。
伝えた途端に、この関係が終わってしまうかもしれないんだから猶更だーー。