エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
そのことがきっかけとなって、私への想いは伏せたままで。
『高梨が俺の彼女になってくれたら、ビッチなんてこと絶対に言わせたりしない』
『幼馴染みを吹っ切るために付き合って欲しい』
一か八か、私にそう持ちかけたらしいのだが。
酔っていたとはいえ、その頃窪塚のことを敵視していた私は素直には応じず、いつもの押し問答を繰り広げていたらしい。
そのうち、私のことを腕に包み込んでいた窪塚は、童貞だったこともあってか、私の身体とピッタリと密着していたことで思いがけず欲情してしまい。
始めこそ驚いていた私は、何を思ったのか、いきなり、
『……これって、窪塚が私のことを女として見てくれてるってことだよね?』
そんなことを訊いてきたらしい。
『////……まっ、まあな。そうでなきゃ付き合おうなんて言わねーよ』
『だったらいいよ。私もたまには羽目外したいし。慰めてあげる』
私の問いかけに躊躇いつつも応えた窪塚に対して、信じられないことを口にした私の言葉に、どうしてこんなことになっているのかの状況が掴めず動揺し、ジリジリと後退りする窪塚に向けて。
『何逃げてんのよ? 付き合わないかって、アンタが言ってきたんでしょうが。男だったら、怖じ気づいてないでさっさとやんなさいよッ!』
またまた私は信じられないことを口にして、盛大な啖呵を切り、そのまま背後のベッドに、あろうことか、窪塚のことを押し倒してしまったというのだ。
「ーーええッ!? うっそ。私が窪塚のことを押し倒しちゃったってことは、ほとんど私のせいっていうか、全部私のやらかしが原因だったってことじゃないッ」
「まぁ、そういうことになるな」
「////ーーヤダッ。信じらんないッ」
そりゃあ、童貞だった窪塚からすると、そんなことを言う私が、まさか処女だなんて思わないだろうし。
私にしてみれば、言い訳にはなってしまうが、ビッチなんて言われているにもかかわらず、実際は、キスの経験しかなく、処女も大事にしてきた訳でもなかったので、おそらく、『脱処女』を果たすのにいいチャンスだとでも考えてしまったに違いない。
事に至るまでの自分の言動のアレコレに得心できはしたが。
恥ずかしいやら、呆れるやらで、もう大パニックだ。
窪塚の広い胸にこれでもかと顔をぐいぐいくっつけて、身悶えることしかできないでいる。
いくら酔ってたからって、何ヤッちゃってんの私。
ーーもう嫌だ。今すぐ消え去ってしまいたい。