エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
すると窪塚も私の想いに応えるようにして、ぎゅぎゅぎゅうっと掻き抱くようにして、さっきよりもしっかりとあたたかな胸に抱き寄せてくれていて。
そこへ、続けざまに放たれた窪塚のいつになく真剣な声音が密着した互いの身体から窪塚の想いと一緒に伝わってくる。
「俺も。俺ももうお前のことしか目に入んねーよ。好きとか愛してるとか、もうそんな言葉では表し切れねーくらい好きだ。だから、お前が俺と一緒にいることであの事故のことを思い出すって言うなら、潔く身を引くつもりでいる。そう伝えるつもりでいたんだ」
そこまで聞いた私は黙っていられず、ほとんど条件反射で大きな声を放ってしまったけれど。
「そんなのヤダッ!」
「俺も嫌だ。だからやめる。あんな事故のことなんて思い出す暇がないくらい幸せにしてみせる。だから俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」
すぐに窪塚が打ち消してくれて、改めて、今度こそちゃんと交際を申し込んでもくれて。
「あったり前でしょう。私だって窪塚に負けないくらい窪塚のこと好きなんだから、迷うわけない。いつか私のことお嫁にもらってくれないと許さないんだから。一生恨んでやるんだから」
感極まって、泣くのを必死にこらえていたせいで、やっぱり可愛げのないモノにはなってしまったけれど、私は少しの躊躇いも迷いもなく、窪塚に向けて真っ直ぐに、嘘偽りない自分の想いをしっかりと返したのだった。