エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
当時、私が試験前になると藤堂によく勉強を見てもらっていたこともあって、周りの友人たちから、
『お前ら仲もいいしお似合いだから付き合っちゃえば?』
なんて言われたのをきっかけに、お互い好きな相手も居なかったことから、
『お試しで付き合ってみる?』
そう藤堂に言われて付き合い始めたのだが。
結局、半年という短い交際期間を経ても、友人以上にはなれず終いで、キス以上のことは何もなく、清い交際だった。
まぁ、それも、窪塚の言葉を肯定するようであまり認めたくはないが、カッとなってすぐに手を出すような私には女としての魅力なんてなかったからだろう。
実は、この前のプチ同窓会を企画したのも、幹事をしていたのも藤堂だ。
けれどもう六年も前の昔のことだし、今更逢ったからって、仲のいい友人と大差なく、特に何も感じなかった。
ただ、藤堂の名前を出されると、女として見てもらえなかったことで結構凹んだ当時のことが思い出されて気分が沈む。