エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 何度記憶を辿ってみても、窪塚から飛び出してきた単語はどれもこれも、私の頭の中で組み込まれた未完成のジグソーパズルには、うまく嵌まらない。

「ねぇ? ちょっと、窪塚。私が失恋したてのあんたに同情したってどういうことよ?」

「お前、さっきも覚えてないようだったし。もしかして、この前のことほとんど覚えてないのか?」

「……うっ」

「やっぱり、図星のようだな。あぁ、まぁ、お前、相当酔ってたしなぁ。敵視してた俺に仕事や家族の愚痴言って絡んでくることからして、お前にとったらあり得ないわなぁ」

「……」

 私、窪塚に自分から絡んで、仕事や家族のことまで愚痴ったりしたんだ。

 挙げ句、窪塚に処女まで捧げてしまったなんて……。

 私ってば、いくら酔ってたからって何やっちゃってんの? 信じらんない。
< 34 / 353 >

この作品をシェア

pagetop