エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
今まで生きてきた中で、こんなにも自己嫌悪に陥ることがあっただろうかというくらいに、自分のやらかしに盛大に落ち込んでいると、窪塚から思いがけない言葉が再び降ってきた。
「まぁ、でも、この前は酔ったお前のお陰で、燻らずに済んだわけだし。いい気晴らしができて、助けてもらったってことで、特別に教えてやるよ」
兎に角、記憶がないのだから、窪塚からこの前の夜のことを聞かないことにはどうしようもない。
……とはいえ、自分が何をしでかしたのかを知るのも怖いため。
「……そ、そりゃどうも」
躊躇いがちではあったが、結局は腹をくくるしかなかったのだ。
それに加え、実に窪塚らしい上から口調が少々癇に障らないでもなかったのだが、なにもかも完璧でいけ好かないと思っていたこの男が、失恋したという相手のことに興味を抱いてしまったというのもある。
念のために補足しておくが、もちろん、ただの興味本位だ。
だから私は、おとなしく聞くことに徹したのだった。