エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 窪塚の説明によると。

 あの夜、窪塚は、翌日にお兄さんの結婚式を控えていたらしいのだが、お兄さんの結婚相手というのが長年片想いしてたという幼馴染みだったことで、実家に帰らないとならないのに、二人がいるので、帰りたくなかったらしいのだ。

 だからいつもバックレてたはずの二次会にも珍しく参加したらしい。

 そこへ、酔っ払った私が、

『珍しく残ってると思ったら、なーに辛気くさい顔してんのよッ!』

二次会へとなだれ込む道中、元気のない窪塚にそう言って絡んだのが発端だったのだという。

 そうして一頻り仕事の愚痴や家族のことを一方的に話しているうちに、私が急に、『気持ち悪い』と言いだして、仕方なく近くにあったホテルに連れて行ったらしい。

 そして信じられないことに、トイレで数分籠もったお陰で吐き気のおさまった私から、窪塚がつい零してしまったらしい失恋のことを根掘り葉掘り聞き出してしまっていたらしのだ。
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