エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
それにしても、チャラいヤツだとばかり思ってたこの窪塚が、まさか、そんなに長い期間、プラトニックな恋愛に身をやつしていたなんて……。
――本当に人は見かけによらないものだなぁ。
窪塚の説明を聞き終えて、暢気なことを考えている私の耳には、セフレの件を仄めかすような口ぶりの窪塚から、
「まぁ、そういう訳で、お互い他人には知られたくない秘密を共有してるってことで。これからは持ちつ持たれつ、よろしく頼むわ」
声が届くと同時に、依然組み敷かれてしまっている私の顎は、正面で固定するようにして手でしっかりと窪塚に捉えられてしまっている。
そのため、自然とこちらをまじまじと見下ろしてくる窪塚の視線と私のそれとが、見つめ合うような格好となってしまっているものだから。
あの強引なキスはもちろん、この前のあれこれまでもが次々に蘇ってくる。
否が応でも、窪塚のことを意識してしまっている私の鼓動が早鐘を打ち鳴らし始めた。
そりゃ、当然だ。
久方ぶりだった窪塚とは違い、致してしまったのが初めてで、こういうことに免疫がないのだから無理もない。