エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 ーー危ない危ない。

 窪塚のせいで危うくおかしな方向に思考がトリップしちゃうとこだった。

 第一、それは夫婦や恋人とかの話であって、私たちには当てはまらないことだ。

 私と窪塚はただのセフレでしかないのだから。

 わざわざこんなとこでコミュニケーションなんてはかる必要なんてまったくない。

 ここでいかがしいことをやってもいいように、正当化したかったのかもしれないけど。

 そんなもんで私は誤魔化されたりしない。

「ちょっと、窪塚。私とあんたはただのセフレなんだから、そんなの関係ないでしょッ!」
「まぁ、まぁ、そんなにカッカするなよ。俺はただ、ここならお前の喘ぎ声を他のヤツに聞かれなくて済むし。お前だって安心できるだろうと思ってのことなんだからさぁ」

 ーー何が私のことを安心させようと思ってのことよ。ただヤリたいだけでしょうが。

 それなのに、イチイチ恩着せがましいこといってきて、ほんと腹立つ。
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