エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
それって、ただ私のことを片想いしてた彼女の身代わりにするってことじゃない。
ーーそれをイチイチ恩着せがましい言い方して。ふざけるな!
元より、そのつもりで私にセフレになろうって持ちかけてきたんだから、今更余計な気遣いなんて要らないっつーの。
「初めっから、身代わりにするつもりで私のこと無理矢理セフレにしておいて、今更、何勝手なこと言ってんのよッ! そんな気遣いなんて要らないから、さっさとヤレばいいでしょーがッ!」
怒りに任せて、密着している窪塚の胸を両手で押しやりつつ啖呵を切れば。
一瞬だけ、私の言動に驚いた表情を見せた窪塚が僅かに切なげな表情をチラつかせたもんだから。
少々良心が咎めて。ちょっと言い過ぎだったかな。なんて思いかけたところに、窪塚が何かを企んでいるようなニヤリとした黒い笑みを湛えながらに口を開いた。
「……まぁ、そうはいっても、お前は不慣れな訳だし。いくらセフレって言っても雰囲気作りも大切だろ? 特に女は。
それに、あの人タラシの藤堂のことだしなぁ。お前が未だに未練たらしく想ってるくらいだ。抱くときはさぞかし優しかったんだろうからなぁ。
だからこれからは、俺がお前のことをできうる限り優しく抱いて、藤堂のことなんて忘れさせてやるよ」
「ーーッ!?」
そうして、啖呵の仕返しだとばかりに厭味ったらしく、これでもかというように、藤堂の名前を交えて、頼んでもいないというのに、またもや恩着せがましい上から発言を繰り出してきた。