エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
おそらく、顔だって真っ赤になってしまっているのだろう。
そのことにめざとく気づいたらしい窪塚が揶揄いの言葉を寄越してきて。
「なんだよ。俺の裸なんてこの前嫌ってほど見てるだろ? それに仕事柄、男の裸なんて見慣れてるだろうと思うのに。ほんとお前って、見かけによらず可愛いとこあるよな」
終いには、嬉しくもない言葉までお見舞いされてしまう羽目にもなった。
けれど、何かを言い返そうにも、上半身を晒している窪塚同様に、つい今しがた私がフリーズしていた隙に、ご丁寧にも白衣どころか下着まで、スクラブもろとも剥ぎ取られてしまっている、なんとも心許ない自分の姿の方が気にかかる。
せめて窪塚の視線から逃れようと、両腕を胸の前でクロスさせて隠すという無駄な抵抗を見せるも。相も変わらず愉しげな窪塚によって私の腕はグイと引き寄せられてしまうのだった。
「もう今更だってのに。こんなふうに恥じらってるとこも」
「ギャッ!?」
色気どころか、なんとも可愛げのない、まるで踏んづけられた蛙の鳴き声のような声を上げてしまった私の身体は、窪塚によって背後からすっぽりと包み込まれてしまっていて。
「色気の欠片もねぇ声だな。でも、お前らしい」
やけに愉しそうに笑いを含んだ声音で喋る窪塚のその声が、鼓膜だけでなく、背中に密着した窪塚の厚くて広い素肌の胸板からも直に響いて伝わってくる。