エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
けれども、どうやらそれは私だけじゃなく、窪塚にとっても同じようで。
鷲掴みにしたままだった私の胸をグイと引き寄せ、背中に縋り付くようにして重心をかけてきた窪塚が首元へと顔を埋めてきたかと思えば、いよいよ切羽詰まった様子で。
「く、ぁッ」
なんとも悩ましげな呻き声を苦しげに漏らした、それらの振動が互いの素肌を通して直に伝わってくる。
まるで互いの身体が共鳴し合ってでもいるかのような、可笑しな錯覚に囚われて、ふたりの結合部から互いの身体が溶けあい混ざりあってでもいるかのように、熱くて熱くて、今にも蕩けてしまいそうだ。
そんな妙な感覚に囚われてしまっているところに、この好機を窺ってでもいたのかと思ってしまうほどの絶妙なタイミングで、余裕なさげな窪塚が最後の力を振り絞るようにして、渾身の一撃を繰り出してきた。その刹那。
「……あッ、や、あぁああんッ!?」
辛うじて保つことのできていた意識を私は呆気なく手放してしまい。
言葉で表現するならば、あたかもふわふわと綿菓子みたく柔らかな雲にでも包《くる》まれているような、そんな心地だ。