交際期間0時間の花嫁 ――気がつけば、敏腕御曹司の腕の中――
「どうしたの、みずほ?」
私の悲鳴が聞こえたのか、由貴とタカくんが慌てた様子でリビングルームに走り込んできた。
「それが……長瀬さん、熱があるみたいで」
長瀬さんは目を閉じたままで、私たちの会話が聞こえているかどうかもわからない。私が出ていくまでは、確かに元気だったのに。それどころかキスして、告白めいたことまで言っていたくせに。
どうしていいかわからず二人を見上げると、最初に反応したのはタカくんだった。素早く跪き、長瀬さんの様子を確認してくれたのだ。
「みずほ、体温計ある? あと保冷剤みたいなヤツも欲しいな」
「ご、ごめん。私、どこに何があるのか……あ、取りあえず冷蔵庫見てくる」
「それからタオルと……念のため、コンシェルジュさんにも連絡した方がいいかも。たいしたことなさそうだし、救急車は呼ばなくていいと思うけど、こういうとこには提携している医療機関があると思うから」
いつもは脱力系に見えるタカくんだが、実はなかなかのトラブルシューターで、行動力もある。由貴も私も、これまでに何度か彼に助けられていた。
「冷蔵庫はキッチンでしょ? だったら保冷剤は私がチェックするから、みずほはタオルの用意とコンシェルジュさんへの連絡お願い」
「あ、う、うん。わかった」
さすが夫婦だと由貴たちの連携プレーに感心しながら、私はタオルを取りにバスルームへと走った。
私の悲鳴が聞こえたのか、由貴とタカくんが慌てた様子でリビングルームに走り込んできた。
「それが……長瀬さん、熱があるみたいで」
長瀬さんは目を閉じたままで、私たちの会話が聞こえているかどうかもわからない。私が出ていくまでは、確かに元気だったのに。それどころかキスして、告白めいたことまで言っていたくせに。
どうしていいかわからず二人を見上げると、最初に反応したのはタカくんだった。素早く跪き、長瀬さんの様子を確認してくれたのだ。
「みずほ、体温計ある? あと保冷剤みたいなヤツも欲しいな」
「ご、ごめん。私、どこに何があるのか……あ、取りあえず冷蔵庫見てくる」
「それからタオルと……念のため、コンシェルジュさんにも連絡した方がいいかも。たいしたことなさそうだし、救急車は呼ばなくていいと思うけど、こういうとこには提携している医療機関があると思うから」
いつもは脱力系に見えるタカくんだが、実はなかなかのトラブルシューターで、行動力もある。由貴も私も、これまでに何度か彼に助けられていた。
「冷蔵庫はキッチンでしょ? だったら保冷剤は私がチェックするから、みずほはタオルの用意とコンシェルジュさんへの連絡お願い」
「あ、う、うん。わかった」
さすが夫婦だと由貴たちの連携プレーに感心しながら、私はタオルを取りにバスルームへと走った。