不本意な初夜でしたが、愛され懐妊妻になりました~エリート御曹司と育み婚~
「あの……先生、どうですか?」
「赤ちゃんはとっても元気ですよ」
「そうですか、よかった……」
思わずホッと息をついた私は、そばにいた灯を見上げた。
すると私の視線に気がついた灯は、とても優しく微笑み返してくれた。
小さなモニターに写った赤ちゃんは以前よりも大きく成長し、モニュモニュと足や手を動かしている。
検診のたびに元気な姿を見せてくれるこの時間だけは、赤ちゃんが問題なく育ってくれていると実感できて安心した。
「はい、それじゃあ検診は以上です。でも、申し訳ないのですがもう一度経膣からのエコーをさせていただいてもよろしいですか? それが終わったあとで、ご主人も一緒に少し話をさせてください」
「え……? は、はい、わかりました」
結局、そのあと二度目の経膣エコー検査を受けるために、私は再び内診台に座った。
だけど二度目の検査は一度目のときよりも長くて、更にカーテンの向こうで志村先生と別の先生が何かを話しながら、赤色と青色の血管のようなものが映し出されたモニターを何度も確認していた。
「はい、藤嶋さん終わりましたよ〜、お疲れ様でした。お支度ができましたら、診察室に戻ってきてくださいね」
そうして一通りの検査を終え、看護師さんに言われたとおりに身支度を整えた私は、診察室に戻るとどこか深刻そうな表情の志村先生と向き合った。
そのときには灯も呼ばれて診察室にいて、なんとなく不穏な空気を感じた私達は何も言えずに先生から告げられる言葉を待った。