不本意な初夜でしたが、愛され懐妊妻になりました~エリート御曹司と育み婚~
「灯……好き」
「……ああ」
「大好き。私も……灯のこと、愛してる」
一度溢れてしまった想いは止まらなくて、そんな私を丸ごと包み込むように、灯は力強く私の身体を抱き寄せた。
「ん……っ」
キスの雨が降らされる。灯が着ているシャツを掴みながら必死に応えているうちに、腰が砕けそうになってよろめいた。
「……危ないから、ベッド行くぞ」
「あ……っ」
けれど既のところで膝裏に手を回して抱え上げられ、そのままベットルームへと運ばれた。
ギシリ……と、スプリングが小さく唸る。
綺麗にベッドメイクされたシーツの上に私をおろした灯は、着ていたジャケットを脱ぐと、そばの椅子の背にかけた。
私を組み敷いて見下ろす彼の目は、いつか見た日と同じように、獰猛な獣のような男の人の色をしている。
でも……今は、あのときとは違って少しも怖くない。
むしろ、見つめられるだけで身体の芯が甘く疼いて、たまらなくドキドキした。
「牡丹……欲しいって顔してる」
「嘘……」
「嘘じゃない。本当は、自分でもわかってるんだろ? まぁ、牡丹の身体に直接聞いてやってもいいけど」
「や……っ」
背中にまわされた手にワンピースのファスナーを下ろされ、あっという間に素肌が顕になってしまった。
咄嗟に胸元を隠すと、灯の長い指先が焦らすように身体の上を滑っていく。