不本意な初夜でしたが、愛され懐妊妻になりました~エリート御曹司と育み婚~
 


「ううん、大丈夫。逆に今日までこっちの都合に合わせてもらって、灯のご両親への報告ができなくてごめんね。私の方も、私がササッと簡単に伝えてくるよ。そんな……別に妊娠の報告だけだから、時間もかからないだろうし」


 そう言って曖昧に笑えば、灯が切なげに眉根を寄せた。

 もしかすると灯は、自分を頼ってほしいと思っているのかもしれない。

 だけど、そもそもこれは私と両親の問題だから、私がきちんと向き合って、解決するべきことだ。

 会社のことや、灯との結婚のことで拗れてしまったけれど、紛いなりにも私を育ててくれた両親であり、お腹の子からすれば血の繋がった祖父母に違いない。

 だから、いつまでも目を背けてはいられない。むしろ今回のことをキッカケに、少しでも前向きな話ができれば灯が感じている罪悪感も減らすことができるかもしれない。


「確か、灯はこのあと少しフジロイヤルに顔を出さなきゃいけないんだよね?」


 病院を出てすぐ園宮さんから連絡が来て、一部の現場でどうしても確認してほしいところがあると言われたらしい。

 
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