双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
すべての問題が片づくまで優星君に好きって伝えないと公佳に宣言した手前、非常に居たたまれなくなる。

「えっと、だからそれは電話でも話したけど、気持ちを抑えられなくてさ」

 気まずくて言い訳を口にした途端、公佳は声を上げて笑い出した。

「アハハッ! 別に私は星奈を責めているわけじゃないよ? ただ、嬉しいだけ」

 そう言って公佳は大きく瞳を揺らした。

「香坂さんのお義母さんに言われて別れを受け入れた時も、妊娠がわかった時も香坂さんに伝えずにひとりで産む決心をした時も、いつだって星奈は我慢していたでしょ? 口には出さなかったけど、香坂さんと別れたくない、一緒に子育てしたいって思ったはず」

 どうやら公佳にはすべてお見通しだったようだ。

「そんな星奈が素直になって、自分の想いを伝えてくれたんだもの。親友としてこれ以上嬉しいことはないよ」

「公佳……」

 すると公佳は立ち上がって移動し、私の隣に腰を下ろした。
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