双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 毎日寝る前に写真を見ていた星斗と星七も気づいたようで、一目散に駆けていく。そんなふたりを目にしても動じることなく優星君は膝を追って、両手を広げた。

 迷いなく優星君の胸に飛び込んだふたりを、優星君は優しく抱きしめる。

 目の前で起きている現実が、まるで映画の中のワンシーンのように見えた。それほど私にとって信じられない光景だった。

 どうして優星君がここに? どうやってわかったの? それよりも優星君は星斗と星七のことを知っていた? そうでなければ、いきなりパパと呼ばれて動揺するはずだもの。
 突然の出来事に頭の中はパニックに陥る。

「あいたかったよ、パパ」

「俺もだよ……っ」

 星斗に言われて答えた優星君の声は震えていた。そしてふたりを離し、ジッと見つめる。

「だけどよく俺がパパだってわかったな」

「それはねー、ママがパパをみせてくれたから」

 そう言うと星七は私を指さした。ふたりから私に視線を向けた優星君にドキッとなる。

 目が合い、すぐに逸らしたいのにそれができない。

 二度と会うつもりはないと思っていたけれど、本当はずっとずっと会いたかった。だって今でも私は優星君のことが大好きだから。

 好きって気持ちが一気に溢れ、私も星斗と星七のように優星君に抱き着きたい衝動を必死に抑え込む。
 そんな私に向かって優星君は目を細めた。
 昔と変わらない柔らかな笑顔に胸がギュッと締めつけられる。
< 51 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop