娘は獣の腕の中
獣は顔を上げ、突然唸り始めた。
乱暴に娘を咥えて家に入れると、テーブルへ突き飛ばすように娘を乗せ、そのまま服を引き裂いて娘の奥へ突き入れた。

「痛いっっ…やあああ!」

「グルルル…!!」

いつも以上に乱暴な行為に、娘は泣き続けた。獣の目はギラギラと輝き、息も荒く、まるで何かの力に操られているよう。

「お、お願…い…獣さんっ…痛いの…!…身体が折れちゃうっ…!」

「アァ!アァァァ…!!」

獣は吠えるように声を上げ、娘を揺さぶり始めた。

(こんなに痛いのは初めて…!いつもの獣さんじゃない…もしかして…今まで力を抑えててくれたの…?)

「っ…助けてっ……獣さん…お兄ちゃん…!!」

娘が叫んだとたん、獣の身体は力が抜けたように床に崩折れ、虚ろになった目からは涙が流れていた。

「…ティ…ア……ティア……許して…壊したくない…殺してくれ…頼む……」

「…獣さん……!?」

獣は床に身体を横たえたまま眠ってしまった。
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