君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
だって、私なんかと結婚を前提に話を進めたいと言っているのだ。
久世先生こそ、落合先生に勧められた手前、今日の席に来たのではないかと次第に考えが膨らんでいたから……。
「あの……それって、本気ですか?」
「……?」
「いや、その……結婚を前提にって」
顔を上げると久世先生が疑問がありそうな顔で私をじっと見つめていて、上手く伝わっていかないことに「あ、その、なんて言うか」と慌てる。
どう伝えたらいいのか、言葉に上手にまとまらない。
「俺は今日、そのつもりで君と会ったんだけど。舞花さんは違った?」
「あ……」
はっきりと結婚を前提に考えていると主張されて、すでに落ち着きのない鼓動が大きく音を立てていく。
「私は……母が、少しでも安心するようにって気持ちが強くて、それで……。久世先生が、私と結婚を前提になんていうのが信じられないです」
「え、どうして?」
「だって……私なんかの、何がよくて……。私、結婚破棄されたような女なんですよ?」
「知ってるよ」
「じゃあ、どうして」