君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


「そんな……久世先生が、私なんかに惹かれたなんて──」


 必死に紡いでいた言葉がぷつりと途切れる。

 突然接近した久世先生が奪うように唇を重ね合わせ、息と共に言葉も失った。

 ほんの一、二秒重なった唇はすぐに離れていき、代わりに間近でじっと瞳の奥を見つめられる。

 口づけられたことにまた瞬きを忘れ、熱くなった顔で久世先生を見上げていた。


「これでもまだ信じられない?」

「っ……!」


 余裕の微笑で私を覗き込む綺麗な顔にますます顔面温度は急上昇。

 緊張が極限を突破して、顔を逸らすこともできない。


「拒まないってことは、舞花さんも少しは俺を受け入れてもいいと思ってるんじゃない?」

「えっ……」

「だって、嫌だったら突き飛ばすとか、怒って帰るとかするだろ」


 ほんのり笑みを浮かべていた久世先生だったけど、今はどこか意地悪く口角を吊り上げている。

 心臓が止まったかとは思ったけれど、確かに不快だとか拒絶する気持ちは起きなかった。

 自分の気持ちが久世先生の言う通り彼を受け入れてもいいと思っているのだと、こんなことで気づいてしまう。

 でも……。

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