君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「みみちゃん、大丈夫。舞花先生ついてるからね」
久世先生が傷を見ようとみみちゃんの頭を押さえると、そばで待機していた看護師と思わしき女性がみみちゃんの髪をかき分けて患部を出す。
応急処置のガーゼを取り除くと、デスクの上に用意された銀色の平らなトレーから、消毒だろうか太い綿棒のようなものを手にする。
それで傷口を拭うと、その先は血で赤く染まった。
「少量ではありますが、出血がじわじわといった感じで続いているので、一、二針ほど縫わせてもらってもいいですかね。保護者の方から治療については了解もらってますよね?」
「あ、はい。お任せしますと伺ってます」
「わかりました。じゃ、ステープラーもらえる?」
久世先生が看護師に指示を出す。
みみちゃんの髪を押さえていた看護師が「はい」と返事をして、そばの台から手の平ほどの何か機械のようなものを手に取った。それを久世先生に手渡す。
「ホッチキスのようなもので留めますので」
縫うと言うから、てっきり針と糸が出てくると思っていたけれど、そうではないらしい。
でも、ホッチキスみたいなものって、痛くないのかな……?