君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


「並ぶとすごいな、豪華」

「え、うそ。私今、真逆のこと考えてたんですけど」

「真逆って?」

「いや、初めてここで一緒に食べる食事だから、もっと記念ぽくすればよかったかなって思ってました」


 最後にご飯を取りにキッチンに戻りながら「座ってください」と声をかける。


「え? 十分記念になる食卓だと思うけど」

「そうですか? 食べてくれる人がそう言ってくれるなら、いいのかな……」


 揃って席につき「いただきます」と箸を取る。

 公宏さんは「どれから食べるかな」と声を弾ませる。


「やっぱりいきなりメインからだな」

 そう言って、鶏の照り焼きに箸をつけた。


「美味い」

「ほんとですか? 良かった。じゃあ、私も照り焼きから」


 向かいで箸を進める公宏さんは、一品一品に「美味い」や「これ好き」と好感触な言葉を並べてくれる。

 その様子に安堵しながら、私も自分の料理を確かめるように箸を進めていった。

< 156 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop