君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


「じゃあ、舞花はこのくらいで」

「すみません、ありがとうございます。あ、注がせてください」


 私の分をほんの少し注いでくれた公宏さんから瓶を受け取り、公宏さんの分をグラスに注いでいく。

 互いのグラスにビールが入り、「乾杯」と軽くグラスを重ね合わせた。


「明日からまた一週間仕事なんだから、遅くまで家のこと頑張らなくていいから」


 今、明日の朝食の準備をしていたことだろう。

 気遣いに感謝しつつ、「大丈夫です」と微笑む。


「大したことしてないですから、全然ですよ。実家にいた頃から、前の晩にやれると楽だったので癖がついているみたいです。あ、でも、できないときも普通にあるので、寝坊しないように気をつけます」

「無理しなくていい。舞花だって働いてるんだから、家のことはお互い様でやればいいんだから」

「ありがとうございます」


 公宏さんが家庭にこういう考えを持っている人だということを知れただけでも心にゆとりが持てる。

 もちろん家のことは疎かにしないつもりでいるけれど、心構えがきっと違うはずだ。

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