君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「すぐに終わるからね」
頑張ると言ったみみちゃんにそう声をかけた久世先生が、今度はかわちゃんではなくみみちゃんの頭に器材を近づける。
本当にホッチキスのような音がして、みみちゃんの肩がビクッと揺れた。
「頑張れー! 頑張れみみちゃん!」
かわちゃんの手で、みみちゃんの手をぎゅっと握りしめる。
二か所ほど留め、久世先生は「はい、おしまい。よく頑張りました」とみみちゃんに声をかけた。
「ありがとうございます。みみちゃん、終わりだって」
「これで、じわじわ出ていた出血は止まってくると思うので、その上にガーゼをあててネットをかぶってもらいます。髪は傷に気をつけていつも通り洗ってもらって結構です。清潔にしたほうが治りもいいので。明日、消毒に来てもらい、一週間後に今日留めたものを取り除きます」
「わかりました。保護者の方にはそう伝えておきます」
私の手から抜き取ったかわちゃんを大事そうに抱っこするみみちゃんを目に、ホッとひと安心。
もう、これ以上痛そうな処置は無いと思われる。
「頭を強く打っていると思われるので、このあと念のためにCTを撮ってもらいます」
「あ、はい」
「その確認をしたら今日は終わりますので、一度外でお待ちください」