君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


 それから看護師の方に教えられ、放射線科に向かった。

 頭の中の様子も診てもらったほうがのちのち安心だ。


「舞花先生、さっきの先生、かっこよかったね」

「へ?」


 CTの撮影を待っていると、みみちゃんが突然そんなことを口にする。

 年長組にもなると、特に女子はおませさんな子も出てくる。

 パペットで喜んでくれる子どもらしい部分はありながらも、好きな男の子がいたり、誰がカッコイイだとかそういう女子の部分も芽生え始める。

 みみちゃんはお母さんが人気アイドルグループのファンらしく、その影響なのか、私の受け持つひまわり組の女子で一番面食いかもしれない。


「そ、そうだった?」

「うん! かっこよかったよ」


 こういう話題を出されると、どう答えていいのかわからなくなる。

 みみちゃんがわざわざ話題に出すほど、確かに整った顔の持ち主だったけど、正直あまりじっとは見ていない。


「うちのママ、絶対かっこいいって言うだろうな~」

「治療も早くやってくれたし、良かったよね」


 久世先生の容姿の話から話題をさりげなく逸らしてみる。

 みみちゃんは私の話に「うん!」と笑顔を見せた。


「少しだけ痛かったけど、でも大丈夫だったよ」

「そっか、それならよかった」


 そんな会話のやり取りをしている中、放射線室から放射線技師がみみちゃんを呼んだ。

< 19 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop