君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
それから看護師の方に教えられ、放射線科に向かった。
頭の中の様子も診てもらったほうがのちのち安心だ。
「舞花先生、さっきの先生、かっこよかったね」
「へ?」
CTの撮影を待っていると、みみちゃんが突然そんなことを口にする。
年長組にもなると、特に女子はおませさんな子も出てくる。
パペットで喜んでくれる子どもらしい部分はありながらも、好きな男の子がいたり、誰がカッコイイだとかそういう女子の部分も芽生え始める。
みみちゃんはお母さんが人気アイドルグループのファンらしく、その影響なのか、私の受け持つひまわり組の女子で一番面食いかもしれない。
「そ、そうだった?」
「うん! かっこよかったよ」
こういう話題を出されると、どう答えていいのかわからなくなる。
みみちゃんがわざわざ話題に出すほど、確かに整った顔の持ち主だったけど、正直あまりじっとは見ていない。
「うちのママ、絶対かっこいいって言うだろうな~」
「治療も早くやってくれたし、良かったよね」
久世先生の容姿の話から話題をさりげなく逸らしてみる。
みみちゃんは私の話に「うん!」と笑顔を見せた。
「少しだけ痛かったけど、でも大丈夫だったよ」
「そっか、それならよかった」
そんな会話のやり取りをしている中、放射線室から放射線技師がみみちゃんを呼んだ。